2024/10/03 12:36
【滞在4日目】
鳥のさえずりと寒さで、夜明けとともに目が覚める。
標高が2,000m以上あるので寒暖差が激しく、朝晩はかなり冷え込みます。ダウンジャケットを着てちょうど良い。
昨日の夕食に続き、お母さんたちが作ってくれた美味しい朝ごはん。ここのご飯が一番おいしい。
そして、食後は必ず美味しいコーヒーを淹れてくれる。
(朝食の準備中)
さて、この日はシダマエリアにある他のステーションを視察します。
まずは、Dembi#1です。
こちらではナチュラルプロセスのみを行っています。
収穫、生産処理の全盛期であればアフリカンベッドにチェリーが並べられ、沢山のワーカーさん達もいて活気に溢れているのですが、今回は全て終了後なのでアフリカンベッドは片付けられ、牛や馬が放牧されていました。
(片付けられたアフリカンベッド)
(放牧中の牛たち)
ちなみに、アフリカンベッドは竹で作られています。また、コーヒーの畑にはバナナやエンセーテ(偽バナナ)の木が植えられています。バナナやエンセーテの木の根には保水力があるため、乾季でも土壌に水分を保持することが出来、周辺のコーヒーの木の水分の調達・地中からの養分の吸収を助ける役割があるためです。
(エンセーテ、バナナによく似た外観だが、バナナと違い実は大きくならず茎が太くなる。この茎にデンプンが多量に含まれていて、このデンプンでパンや粥をつくる)
(コーヒーの花、開花期はジャスミンやパヒュームを思わせる香りが畑に充満する)
続いて、Dembi#2に向かいます。
こちらは2024年の収穫から稼働開始したウォッシングステーションです。このステーションは都市から離れたエリアで周辺農家は基本的には馬やロバを使用してコーヒーを持ち込むそうです。
近隣には競合他社のウォッシングステーションがないことから、良いチェリーの取り合いが起こっていない為、全般的にチェリーの品質は高い傾向にあるそうです。
加えて、このエリアは標高が高く(2,000-2,300m)テロワールも素晴らしいためチェリーの品質自体が高いことと、いまだ土地が過度に利用されていないことからマイクロクライメイト(微細気候)が保たれている為にポテンシャルが非常に高いということでした。
(Dembi#2 Washing Station)
ステーションの視察後はチャイルドセンター(孤児院)の訪問です。Ardent社はシダマとイルガチェフェで孤児院を運営しています。この日はシダマにあるチャイルドセンターを訪問しました。
到着すると子供たちがダンスで歓迎してくれます。お土産の日本のお菓子をプレゼントしたり記念写真を撮ったりして、礼儀正しく人懐っこい子供たちと楽しい時間を過ごしました。
さらに、Ardent社は孤児院の他にもシダマエリアに学校もつくって寄贈したそうです。それまで地域の子供たちは通学するのに歩いて2時間かかっていたところ、今は歩いて5分で通えるようになったそうです。
Ardent社CEOのアシナフィ氏はコミュニティ全体を発展、向上させることがモットーだと言います。心から尊敬できる人との出会いに感謝しながら旅を続けます。
(Ardent社CEOのアシナフィ氏と)